シンプリストへの道 第二話(2.3分で読めます)

【思い出したくもない衝撃的なきっかけ】

 

………忘れもしない午前2時。

その日は12時間越えの長距離ツーリングから帰宅し

完全燃焼の私はそのままソファに倒れ込んだ。

夕飯、トイレ、お風呂、部屋の電気も点けず

とにかく泥のように眠った。

 

ふと目が覚め・・・

手元に置いたと思われるスマホを手探りで探し

開けきらない目をこずりながら時間を確認擦る

『もう2時か・・』

数時間後には仕事の用意を始めなければならない。

いますぐにでも二度寝をしたい衝動を抑え、簡単に

片付けをしようとソファから起き上がる。

 

部屋の床一面には普段から直置きしている鞄や洗濯物、

週末に購入した日用品や床に寝そべるためのクッション

様々なモノが散らかってる。この日はそれに加え、

長距離ツーリングで使ったものまでも散乱している始末だ。


やっとも思いで動き出し、足の踏み場を探すために

先ほど時間を確認したスマホでライトを点ける。

足元を照らすもしょぼしょぼの目ではほぼ見えていない。

そんな状態で動き始め、ソファから床にライトを照らした

 

※WARNING 気持ち悪い表現が含まれますのでご注意を 

………そのとき

一瞬目を疑った。

目の前の状況を理解したくない私の脳と衝撃的な現実

そう、思い出すだけで鳥肌が立つ。

 

心もとないスマホのライトに照らされたのは

『暗闇を動き続ける今にもどこかにいきそうな赤黒いゴキブリ』

ちょこちょこなんて動きをしてくれるわけもなく

G『シュ、スーーーーー、シュン、ススススーーーーーーーーッ』

この瞬間つい先程までの眠気、しょぼしょぼで開かない目

長距離ツーリングの疲労、数時間後の仕事へのモチベ

その全てが吹っ飛び、目の前のゴキブリに全集中。

 

正直一人で暮らしていて初めての体験。

いつかは来るかもしれないし、来ないかもしれない。

しかし、害虫対策は結構している自負はあった。

それなりのお金もかけていた。だが驕りである。

ライトで照らされた目の前の赤黒いゴキブリは

床に散乱しているモノ影に隠れながら気持ち悪く移動している

私はこのときひどく後悔したことを今でも善明に覚えている

この床に散乱したモノさえなければこんな思いしないのに。

 

赤黒いゴキブリは私を嘲笑うかのように、散らかった部屋を

悠々自適に動き回る。そんな私もついに反撃を開始する。

まず棚の上に常備されたゴキジェットを掴み取りながら

部屋の電気を点け、ゴキブリが隠れたと思われる場所に噴射噴射噴射

・・・正直どのくらいの時間が経ったのか覚えていない

想像を絶する死闘を経た私が唯一はっきり覚えていることは

『ひっくり返った赤黒いゴキブリはさらにキモい』ということ。

 

今この文章を書きながらも少し鳥肌が立つ

そのくらい私には衝撃的かつ気持ちの悪すぎる体験だった。

 

この気持ちの悪すぎる出来事こそが

シンプリストを目指そうとしたきっかけであり

生涯忘れもしない片付け意欲への起爆剤になった。

 

次回はそんな衝撃的な体験をした私が何から始めたのか

どんな学びやどんな意識でシンプリストを目指しているのかを

お伝えしていきたいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

それではまた次のブログで!